レクリエーション・インストラクター スキルアップ制度
上級RI申請
上級RIって、どんな資格?
準上級レクリエーション・インストラクター認定後、4年以上の経験(2回以上更新)を経て、自身の「実践力」「講師力」を磨き続け、高い「実践力」「講師力」さらに「講師育成力」を持っていると認められた人に付与される資格です。
自身の豊かな経験を活かして後進の育成をすすめることが期待されます。
上級RIの申請要件は?
上級RIに申請するためには、以下の条件をみたしていることが必要です。
対象の方には、更新時に案内が同封されます。
上級RIの申請要件
- 準上級レクリエーション・インストラクターとして4年以上の経験がある(2回以上更新)
- 上級レクリエーション・インストラクター申請ガイダンス動画視聴している
- 十分な講師経験、講師育成(講師に対する指導助言)の経験がある
上級RIにはどのようなスキルが求められる?
レクリエーションの普及振興、支援者の育成、講師の育成に加えて以下のスキルが求められます。
- 状況判断力
- 状況対応力
- 察する力
- タイムリーに人の心に響く言葉がけや配慮が実行できる力
- 対象者に安心感を与える心地よい余裕
- 見本が見せられる力
- 日々変動する社会情勢に応じて柔軟に応用する力
- 様々なケースに応じて応用し、適切な助言ができる力
- 探求心を持ち続ける
- 資質の向上、自身のスキルアップを求め続ける姿勢 ・都道府県レクリエーション協会や市町村レクリエーション協会への参画
認定に必要なことは?
申請ガイダンスを視聴後、昇級申請をし、審査会(第1次審査、第2次審査)を受け、合格することで上級RIに認定されます。
審査会は、第1次審査、第2次審査があり、第1次審査を合格された人だけが第2次審査に進むことができます。
※第1次審査合格後、第2次審査不合格だった場合は、更新を迎えるまでは第2次審査から受けることが可能です。
昇級対象者
- 準上級レク・インストラクター認定を受けて、4年以上の経験を経た人
審査では何が評価されますか?
評価の概要は以下の5点です。
- 講師経験、講師育成に十分な実績がある
- レクリエーション・インストラクタースキルアップ制度について理解している
- 現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援について理解している
- 多様なニーズに対応する講師力(応用力)がある
- 都道府県レクリエーション協会、市町村レクリエーション協会、指導者グループなどで、後進の育成をしている
詳しくは、以下の第1次審査と第2次審査の審査方法と評価の内容をご覧ください。
第1次審査【書類審査】の審査方法と評価内容
- 実績記録の提出
- 講師経験及び講師育成(助言等を含む講師育成としての経験)の実績を評価
※講師育成の定義、人数、どのような形で育成したか - 都道府県及び市町村レクリエーション協会とのかかわりの現状や、指導者グループを含むレクリエーション組織の理念等の理解による活動の現状を評価
- 講師経験及び講師育成(助言等を含む講師育成としての経験)の実績を評価
- 小論文(2,000文字程度)
- 「後進育成の具現化に向けて」をテーマに、5つのキーワードを入れた小論文により、現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援のポイントを理解しているか、後進の育成に向けた具体策などを評価
※キーワードは「目標人数」「場面」「方法」「目指す姿」「持たせたい力」
- 「後進育成の具現化に向けて」をテーマに、5つのキーワードを入れた小論文により、現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援のポイントを理解しているか、後進の育成に向けた具体策などを評価
- 研修プログラム案とレジュメの提出
- 講師派遣依頼(仮定)に沿った、実技体験と講義を組み合わせた研修プログラム案とレジュメの作成により、現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援の方法を応用する力、多様なニーズに応えられる講師力を評価
※3つの講師依頼(仮定)のなかから1つ選択(講師依頼文の形式で提示)
1)教員初任者対象のレク研修3時間
2)放課後支援員対象のレク研修3時間
3)介護予防支援員対象のレク研修3時間
- 講師派遣依頼(仮定)に沿った、実技体験と講義を組み合わせた研修プログラム案とレジュメの作成により、現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援の方法を応用する力、多様なニーズに応えられる講師力を評価
- 講師育成力の審査課題提出
- レクリエーション・インストラクター養成講座(アイスブレーキング2)を想定した研修プログラム案(講義案)への添削とアドバイスによる講師育成力の評価
第1次審査評価の視点(100点満点)
- 実績記録
- 十分な講師経験があるか
- 十分な講師育成の経験があるか
- 都道府県及び市町村レク協会とのかかわりはあるか
- レクリエーション協会や指導者グループの理念を理解しているか
- 小論文
- 現行カリキュラムにおけるレクリエーション支援について理解しているか
- 後進の育成を図る意欲や具体策を持っているか
- 研修プログラム案とレジュメ
- 研修テーマやニーズを理解した目標設定ができているか
- 実技と理論が結びつくよう意図的な展開になっているか
- 場面の想定を十分にし、立案に反映されているか
- 受講者がレクリエーション支援を理解し、現場で活かせる内容になっているか
(柔軟に応用する力)
- 講師育成力の審査課題
- 研修プログラム案のフィードバックやアドバイスは適切か(適切なアドバイス 助言の力)
第2次審査【審査会(東京)】の審査方法と評価内容
- グループ演習
- レクリエーション活動の相互実演
※第1次審査で提出した研修プログラム案の実技の部分から指定のレクリエーション活動を実演する
- レクリエーション活動の相互実演
- 面談
- 現行テキスト内容に関する質問に詳述することによる理解度を評価
- レクリエーション支援についての考え、後進育成への思いの聞き取り等
第2次審査評価の視点(100点満点)
- グループ演習
- 実践力は十分か(支援技術、個人への寄り添い配慮、CSSプロセスの活用)
- テーマに沿った適切なレク活動展開を見せることができているか(見本を見せる)
- 面談
- 要点をおさえ、わかりやすく伝えられる力があるか
- 聞き手の理解度を把握した展開ができるか(状況判断 察する力)
- レクリエーションについての熱意は感じられるか
- 後進育成の意識は十分か
- 都道府県レクリエーション協会や市町村レクリエーション協会の発展に向けた思いがあるか(レク協会への参画)
- 声の大きさや口調は適切か
- 学び続ける意欲は感じられるか(探求心 資質向上への姿勢
- この人の話を聞きたいと思わせるような講師としての魅力や姿勢は十分か
認定要件(評価の視点)
- 多様なクライアントのニーズに柔軟に応えることができる実践力
- 支援者研修など多様なニーズに対応する講師力
- 職場、地域、都道府県レクリエーション協会等が実施する支援者研修やレクリエーション・インストラクター養成講座等の講師を育成したり、講師に助言したりできる講師育成力
1. 認定講習とは
レクリエーション運動の現状について確認する講習とオリエンテーションを行います。
2. 審査会とは
事前審査と当日審査があります。
- 事前審査:認定講習に参加する
- 当日審査:作成プログラムの実演及発表・面接
評価項目 | 【事前審査】 | 【当日審査】 |
---|---|---|
実践力 | レクリエーション支援プログラム案作成 | 作成したプログラム案から2つのレクリエーション活動を実演 |
講義力 | 研修プログラム案(講義案)作成 | 作成した研修プログラム案(講義案)の発表・面接 |
講師力の審査(評価の視点)
作成されたレクリエーション支援プログラム案【事前審査】及び、レクリエーション活動の実演【当日審査】により、以下の認定要件を審査します。
認定要件
職場、地域、都道府県レクリエーション協会等が実施する支援者研修やレクリエーション・インストラクター養成講座等において、レクリエーション支援の意義を的確に伝え、受講した人が各現場で効果的に活用できるよう教授できる講師力
【事前審査】
研修プログラム案(講義案)による審査
総合
・研修テーマやニーズを理解した目標設定ができているか
・目的や対象に合った内容構成となっているか
・受講者が理解しやすい展開を工夫しているか
・ 実技と理論が結びつくよう意図的な展開になっているかアクションを適切にできているか
講師としての技術の活用
・事例や紹介するエピソードが適切に挿入されているか
・ディスカッションやインタビューが適切に挿入されているか
・ 板書の計画ができているか
【当日審査】
レクリエーション活動の実演による審査
基本的な技術
・要点を整理して発表できているか
・説得力は感じられるか
・声の大きさや強弱等は適切か
・ 受講者とのコミュニケーションを図る意識が感じられるか
・ テーマから離れた話や関連のない実技でごまかしていないか
※項目については、事前課題で立案をする際に、発表で盛り込むようにご説明します。